Before (改善前)

近年のRoHS対応に伴い、鉛を含むハンダめっきは規制されるようになり、鉛以外を使用したスズ合金メッキや純スズメッキが利用されるようになりました。しかし、メッキ材料に使用されるスズの陽極原板の不純物に鉛が含有しており、ホウフッ化浴、有機酸浴、アルカリ浴などの浴種を使用するとメッキ皮膜中に鉛が混入し、閾値(1000ppm)を超える可能性があります。
V
After (改善後)

硫酸スズメッキ浴を使用することで、陽極原板から溶出した鉛は硫酸イオンと化合して不溶性の硫酸鉛となり、沈殿します。このため、硫酸スズメッキ浴からのスズメッキは鉛をほとんど含みません。(最大でも数ppm)硫酸スズメッキ液を採用する事で、鉛混入に対するRoHS対応をクリアーする事が出来ます。