Before (改善前)
電気接点などの電子部品はその電気伝導性から銅やその合金が多用されています。銅などは、そのまま使用すると表面に酸化銅が発生し、外観が損なわれるだけでなく、電気的接触抵抗が高くなるため、伝導率の低下の原因になります。電流を通電させることが目的の製品にとって、大きな問題となっていました。
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After (改善後)
銅や合金などで加工された電気接点にスズめっきをすることで、表面の耐食性を付与することができます。この製品の表面にスズの被膜が形成されることで、銅や合金などが本来もっている導電性が長期間維持されやすくなり、電気的信頼性がUPします。これらの理由から、圧着端子などはその信頼性から一般的にスズめっきされるようになっています。
POINT(要約)
スズめっきは過去より様々な用途に使用されて来ました。人体に無害で、有機酸に安定な事から、装飾品や食器、缶詰用鋼板などに使用されています。また、近年工業用製品に多用されるようになりました。電気伝導性が良い事から圧着端子やコネクター類に、ハンダ濡れ性が良い事から電線や接点部品のハンダ付け部品に、柔軟性が良い事から軸受けなどに使用されています。スズめっきをすることで様々な機能を付加することが出来、活用する事が出来ます。