Before (改善前)

コネクター めっき種類の選定ポイント (Before)

コネクターに使用される「メッキ(鍍金)」は適用する電流や電圧や使用環境等によって決める必要があります。具体的な電圧・電流はコネクターの品種によって差がありますが、低電圧・低電流では信頼性の高い金(Au)めっき、それ以外では比較的にコストの有利なスズ(Sn:錫)めっきなどが施されています。しかし、金めっきをしたコネクターとスズめっきをしたコネクターを嵌合すると電位差が大きい為、腐食を促進し、接点部の性能低下など思わぬトラブルを起こすことがあります。

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After (改善後)

コネクター めっき種類の選定ポイント (After)

異種金属嵌合 『金(Au)めっき』と『スズ(Sn)めっき』を組み合わせて使用することは避ける必要があります。上の表を見れば分かるとおり、金とスズでは、個々の金属が持つ電位の差があることから、「電位差腐食」と呼ばれる腐食現象が発生し、接点部の性能低下を引き起こす場合があります。「電位差腐食」は電位の差が大きくなればなるほど、顕著になります。

POINT(要約)

 スズと金の組み合わせは電位差(イオン化傾向の差)が大きく、結露等が起こると容易に腐食を生じます。これは「電位差腐食」と呼ばれますが、同義の用語として「電食」、「ガルバニック腐食」、「異種金属接触腐食」などの言葉も用いられます。異種金属組み合わせのトラブルを避けるには同一のセットでメッキの種類を統一するとよいでしょう。組み立て工程やメンテナンス時にも異種混入が起こらないようにすることが重要です。