Before (改善前)
上図の様な単純な平板をバレルにより大量処理をする場合、メッキ処理中に表面張力によって製品同士が貼りついてメッキ不良が発生しやすく、製品歩留まり率が悪化します。製品同士が貼りつく様な形状の場合は、バレルによる大量処理ではなく、ラックによる個体処理を行うことになります。バレルメッキに対してラックメッキでは、時間当たりの仕上り数量が少なくコスト高となります。
V
After (改善後)
仕様上問題がなければ、上図のように段差や凸部を付けることにより、製品同士が貼りつくことを防止することができます。製品同士が貼りつくことを防止できれば、密着によるメッキ不足の品質不具合を予防できます。したがって、ラックメッキで処理する必要があった製品もバレルによる大量処理が容易となり、生産性が大幅に改善し、設計上のコストダウンとなります。