メッキ業者が明かす下地メッキの真相 アルミニウムへのメッキ

下地の無電解ニッケルメッキはメッキ業者都合
アルミニウムへのメッキを依頼する際に、メッキ業者から、欲しいメッキの下地に無電解ニッケルメッキを施す必要があると言われた経験はないでしょうか。実はこれ、メッキ業者の都合なんです。
確かに、無電解ニッケルメッキは均一にメッキができるなど、形状や製品仕様によっては施した方が良い場合もあります。しかしながら、全ての製品に当てはまるわけではありません。
なぜ、下地に無電解ニッケルメッキが必要なのか
アルミニウムへの無電解ニッケルメッキは、自動車部品や半導体部品などの分野で利用されています。アルミニウムへメッキ処理する為には、専用の処理プロセスにて処理する必要があります。
自動車部品や半導体部品などを量産されているメッキ業者様では、アルミニウム専用の処理プロセスを組み込んだ、機械化された一連の製造工程で処理されていることが多く、無電解ニッケルメッキも工程に組み込まれています。その為、簡単には処理を変更することが出来ません。
ですから、その業者様でアルミニウムへ欲しいメッキを施すには、下地に無電解ニッケルメッキを施す必要があると回答されるのです。下地に無電解ニッケルメッキを施せば、その上には別工程で求められるメッキを施すことができます。
下地の無電解ニッケルメッキが悪影響⁉
近年では、電気部品の材料として、銅材の高騰によりアルミニウムへの置き換えが進んでいます。当然ながらアルミニウムには導電性が求められ、銅メッキやニッケルメッキ、スズメッキなどのニーズが高まっています。
無電解ニッケルメッキは導電性が多少劣っており、下地に無電解ニッケルメッキを施さない方が有利になると考えられます。
メッキ.comではアルミニウムへの不必要な下地メッキを施す必要がありません。メッキ.comではアルミニウム専用メッキ工程にて、銅メッキやニッケルメッキ、スズメッキをアルミニウムにダイレクトに施すことが出来ます。
下地銅メッキや下地ニッケルメッキも問題なく処理可能です。
その他のメッキや、処理可能かなど、アルミニウムへのメッキ処理についてはメッキ.comまでお問い合わせください。
アルミ材や銅材はそのままで使用すると酸化被膜やサビにより通電不良を引き起こしてしまう可能性があります。アルミや銅の表面にメッキを施すことにより、安定した導電性を確保することが出来ます。これはアルミ・銅接合材においても同様であり、メッキを施すことにより様々な機能性を得ることが出来ます。