解決!光沢バラツキ

メッキ業者や製品ロットによって光沢度合いに違いがあったりすることはないでしょうか。

これを読めば光沢度合いに違いが出る原因とその対策について分かります。

メッキは、金属表面に他の金属をコーティングする技術であり、その結果として光沢や耐食性を向上させることができます。この技術は、さまざまな金属製品や部品で広く利用されています。

光沢度合いと表面の平滑さ

光沢の高い表面は滑らかであり、光がより均一に反射され光ってみえます。

平滑であることは外観だけでなく、電気信号を安定的に伝達する為にも重要になることがあります。

光沢度合いは、一般的に無光沢メッキ、半光沢メッキ、光沢メッキ、超光沢メッキなどと呼称されています。しかしながら、これらの言葉の使い方に基準はありません。これがメッキ業者間でバラツキがある理由です。

光沢メッキと添加剤

添加剤をメッキ処理液に添加することにより、光沢メッキにすることができます。

添加剤はメッキ処理することにより消費されていく為、処理量などに応じて再添加していく必要があります。

しかしながら添加剤の消費量は一定ではなく、メッキの処理量や処理液の持ち出しなど、様々な要因によって変化します。ですから、添加量は実際にメッキした製品やテストピース等の仕上がり状態と経験値によって決められています。

(一部の光沢添加剤には分析が可能なものもありますが、高価な分析機器が必要で有ったりする為、メッキ業者が扱うことは難しいという実情があります。また、分析できるものも添加剤に含まれる成分の一部だけである場合が多く、最終的には現物製品で確認が必要になります。)

この様に光沢度合いは主観によるところが大きく、これらがロットによって光沢度合いのバラツキが出やすい理由です。

これに対しては本質的な対策は現状ありません。バラツキが無い様にメッキ業者に依頼し、基準となる製品サンプルと比較して判断するしか手立てがありません。

ですが、光沢度合いは測定することが出来ます。メッキ.comでは光沢度合いを測定することが出来る専用測定器を導入し、主観的になっている光沢度合いを客観的な数値として捉えることが可能となりました。

まとめ

メッキ.comでは主観になっている光沢度合いを、専用測定器により測定し数値化することが可能となり、客観的指標によって製品品質を評価・管理することが出来ます。

無光沢メッキ、半光沢メッキ、光沢メッキ、超光沢メッキなど光沢度合いとメッキについてはメッキ.comまでお問い合わせください。

光沢度合いの測定も可能です。

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第29回 光沢メッキの材料による影響

素材の表面状態によっては、ご希望の光沢度合いを得られない場合があります。それは、素材の表面状態とメッキには深い関係があるからです。