電解電極に使用される白金メッキ

白金メッキとは
白金はプラチナとも呼ばれ、非常に希少価値の高い貴金属の1つです。
希少価値の高い貴金属として、1番最初に思い浮かぶのは『金』ではないかと思います。金は相場高騰により価格面では非常に希少価値の高い金属です。しかしながら、採掘量や生産量の面から見てみると、白金は金と比較して10分の1、20分の1の量とも言われています。また、今までに採掘された白金の総量では金の30分の1ほどの量しかないとも言われています。つまり、世界流通量において白金は、金よりも非常に希少価値の高い金属ということになります。
白金は工業用途として触媒に利用されるなど、化学的に非常に安定な性質があります。白金は耐食性や耐酸性、耐熱性に非常に優れており、白金メッキは白金の性能をメッキという薄膜で得ることができる非常に有用性の高い技術です。
白金メッキは電子部品の接点や半導体部品、電解電極などに幅広く活用されています。
例えば、ラス材などに白金メッキを施した白金メッキ電極は、水素発生装置や酸素発生装置などの電解電極、不溶性電極として使用されています。
白金メッキ電極
白金電極、チタン白金電極と呼ばれているものは、チタン板やラス網に白金メッキを施したものになります。メッキの厚みは0.5~2.0㎛のメッキが多く利用されていますが、電極の使用条件などにより様々であり、中には厚みが10㎛以上の製品もあります。
メッキ.comでもメッキの陽極として白金電極を活用しています。
まとめ
白金メッキは白金特有の性能をメッキ技術により製品に付与することができる技術です。
メッキ.comでは白金メッキをラス材、エキスパンドメタルだけでなく、チタン棒やチタン端子などをはじめとした、様々な形状や材質へのメッキを施しております。
このような形状や材質の製品へメッキできないか?など、白金メッキについてご質問等ありましたら、メッキ.comまでお問い合わせ下さい。


チタンをはじめとした難素材に対するメッキについて、なぜメッキを施すことが難しいのか。詳しく解説しています。