メッキのさまざまな不良

 

メッキ不良にはさまざまなものがあります。

ここでは代表的なメッキ不良についてご紹介します。

 

密着不良

 

メッキでは一番大きな不良に当たります。

原因として考えられることは、母材とメッキ金属との間に酸化被膜(サビ)や異物が付着していることなどがあります。

母材金属によっては強固な酸化被膜を形成する為、メッキ密着が取りづらいものがあります。

代表的な金属にはステンレスやチタンなどがあります。これが難メッキ材と言われている所以です。

また、異物は処理工程中に多少であれば取り除かれますが、残留してしまうことも少なくありません。

 

シミ、ムラ

 

母材の金属粒子のすき間や深いキズなどから、メッキ処理後に処理水が染み出すことにより、メッキ表面のシミやムラになってしまいます。

例えば、ダイキャストなどの鋳物では起こりやすい事象になります。

また、母材が軽度に錆びていた場合にはメッキは出来ますが、その錆がカタとなりムラに見えることがあります。

(重度の錆の場合にはメッキ処理しても、メッキ析出しません。)

 

メッキ不良、原因の考え方

 

メッキは大雑把な技術に思われがちですが、実際には原子・分子レベルの非常に繊細な技術になります。

本来、上記不良などの真の原因を特定しようとした場合、研究機関レベルの設備が必要になります。

 

メッキ不良の原因特定と解決には、実際の処理工程だけでなく、設備なども確認する必要があります。

母材の状態によっても影響を受けることがあります。これらの様々な可能性を洗い出し、各可能性を潰していきます。

また、SEMなどの保有機器を駆使し原因を特定します。

 

メッキ.comではメッキに対する多くの経験と実績があります。その中で様々な不良に対する知見を得ており、

解決策を見出しております。

メッキ不良に対するご質問・お問い合わせにつきましては、メッキ.comまでお問い合わせください。

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