菌やウイルスに対する銅メッキ抗菌性
銅には高い抗菌性があり、銅メッキにおいても抗菌性が期待できます。
身の回りに使用されている銅や銅合金
銅は私たちの身の回りで多く使用されています。
例えば、10円玉は銅で出来ています。
(5円玉や50円玉、100円玉、500円玉にも銅分が含まれています。)
他にも日々利用している水は水道管を通って供給されていますが、水道管は銅や銅合金でできている
箇所が多くあります。
また、人体にも必須微量元素として銅分が含まれています。
この様に身の回りにたくさん使用されている銅ですが、銅は菌やウイルスに対して高い抗菌効果があるとして
注目を浴びています。
銅や銅合金の抗菌性
銅は腸管出血性大腸菌O-157やインフルエンザウイルス、ノロウイルスなどの菌やウイルスに対する
不活化に有効と判明しています。
菌やウイルスは付着した箇所の材質によって、減少時間に違いがあることが分かっています。
例えば、皆さんが日々触れているドアノブには多くの菌やウイルスが付着しています。
ドアノブには様々な素材の製品がありますが、銅成分を含む金属である青銅製や黄銅製のドアノブは
ステンレス製のドアノブと比べて、早期に菌やウイルスの減少が確認されています。
この様な理由から病院などでも、ドアノブに限らず多くの備品や設備に銅・銅合金製品を
採用しているところがあります。
銅の抗菌性が発揮できない場合がある
銅は優れた抗菌性がある材料です。
反面、銅や銅合金は比較的早く変色を起こしてしまう材料でもあります。
その為、クリア塗装などにより表面を変色から保護している製品があります。
しかしながら、この様な場合には菌やウイルスが銅に直接接触しない為、抗菌効果が余り期待できません。
銅及び銅合金では変色しても抗菌効果が持続されることが分かっています。
銅の抗菌効果を活かしたい場合には、銅表面は剥き出しの方が有効です。
銅メッキで安価に抗菌
上記に様に銅や銅合金は菌やウイルスに対して有効ですが、製品母材を全て銅や銅合金で製作すると
非常に高価になってしまいます。
メッキは金属銅を薄膜として析出させる技術ですから、同様の抗菌効果が期待できます。
また、メッキは抗菌コーティングなどと比べて、金属膜であるため表面が硬く削れにくい為、
長期間にわたり効果を発揮することが出来ます。
まとめ
銅や銅合金は菌やウイルスが直接触れることにより、大きな抗菌性を発揮します。
また、銅や銅合金は変色しても抗菌効果が得られます。
銅メッキにおいても金属銅を薄膜として利用する技術であるため、抗菌効果が期待できます。
銅メッキにつきましては、メッキ.comまでお問い合わせください。
抗菌効果のあるさまざまなメッキについて説明しています。
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