ブスバー (バスバー) とメッキ
ブスバーとは
ブスバーは配電盤や分電盤、制御盤など電気伝導体として、各配線の接続に利用されています。
ブスバーは英語でBus barとなる為、バスバーとも呼ばれています。
(本記事ではブスバーと呼ぶこととします。)
ブスバーは多くの場合、電気伝導性の高い銅材で出来ていますので、銅バーと呼ばれることもあります。
銅製のブスバーは酸化や硫化などの化学変化を起こしやすく、変色やサビとなってしまいます。
変色やサビの発生したブスバーは電気抵抗値が高くなり、十分な製品性能を発揮できない恐れがあります。
銅製のブスバーを変色やサビから守る為には、ブスバー表面を耐食性が高く、
電気伝導性の高いものでコーティングする必要があります。
つまり、メッキです。
銅製ブスバーを変色やサビから守るために
ブスバーへのメッキとして多く利用されているのはニッケルメッキです。
ニッケルメッキは耐食性が高く、銅には劣りますが電気伝導性もある為、幅広く利用されています。
ニッケルメッキには大きく分けて2種類あります。
電気ニッケルメッキと無電解ニッケルメッキです。
電気ニッケルメッキと無電解ニッケルについては、下記ページをご覧ください。
電気ニッケルメッキはその特性上、凹凸などで陰になる部分はメッキの膜厚が不均一となり、
耐食性に影響を与えることがあります。例えば、ネジ穴などがあります。
一方、無電解ニッケルメッキは陰になる部分に対しても十分なメッキ膜ができる為、
耐食性が高く、十分な製品性能を発揮することが出来ます。
まとめ
どれだけ性能や機能性の高い金属材料を使用しても、その性能が長期間維持されなければ
残念ながらお客様から製品として評価されません。
メッキは母材金属を保護し、長期間製品性能を維持させるためにある技術です。
ブスバーには用途に応じてスズメッキや銀メッキされたものもあります。
詳しくはメッキ.comまでお問い合わせください。
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電気メッキと無電解メッキの違いについて知りたいという方はコチラ
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