間違え易いアルミニウムへのメッキ

 

お客様からお問い合わせで、

「アルミニウムのメッキができますか。」というものがあります。

メッキ.comではアルミニウムへのメッキは可能です。

しかし詳細なお話を伺っていくと、稀に話が噛み合わないことがあります。

 

間違え易い理由

陽極酸化(アルマイト)

 

その理由の1つに、アルミニウムの陽極酸化とメッキを混同されていることがあります。

アルミニウムの陽極酸化はアルマイトとも呼ばれ、アルミニウムの表面に酸化被膜を形成し、

耐食性や耐摩耗性を向上させる処理です。また、色付けも可能であり、装飾用途にも利用されています。

アルマイトとメッキの技術は親戚の様ではありますが、違った技術となります。

 

アルミニウムメッキ

 

2つ目の理由としてはアルミニウム以外の母材に対して、アルミニウムをメッキにより付けて欲しいという内容です。

これはメッキの範疇になります。しかし残念ながら、電気メッキについて現在のところ研究レベルでは出来る様ですが、

特殊な条件下でのみめっき可能なものであり工業化には至っていません。

また、技術が進歩し電気メッキで出来る様になりましたらご紹介させていただきます。

 

しかし、電気メッキほど薄膜にすることは叶いませんが、アルミニウムメッキすることが可能な技術があります。

それは溶融メッキです。熱で溶かした金属の中に母材を入れてメッキする技術です。

溶融メッキは比較的融点が低い金属で施されている技術で、アルミニウムや亜鉛などが溶融メッキとして

行われています。

(電気めっきでは数ミクロンオーダーで施すことが出来ますが、溶融メッキは数十ミクロンオーダーになります。)

 

アルミニウム母材へのメッキ

 

電気メッキにおいてはアルミニウム母材に対して、他の金属を電気メッキすることが出来ます。

メッキ.comで対応することが出来る技術はこの技術になります。

 

ニッケルメッキ、スズメッキ、銅メッキ、金メッキなどの電気メッキを施すことが出来る金属であれば、

基本的にはメッキ処理することが可能です。

(中にはアルミニウム母材と最表層メッキ金属との間に、他のメッキを施した方が良い場合もあります。

その際は、ご提案させていただきます。)

 

メッキ.comではアルミニウム母材に対してメッキ処理することが可能です。

詳しくはメッキ.comまでお問い合わせください。

 

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第7回アルミニウムへのメッキ

アルミニウムへのメッキについて、アルミニウムの特性やアルミニウムのメッキ処理方法について説明しています。

 

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アルミニウム素材への通電性を保つためのメッキ

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