メッキ処理の酸処理

メッキの前処理として酸を用いての処理があります。

 

しかしながら、目的や用途により様々な呼称があり、分かり辛くなっています。

ここでは、さまざまな酸の処理について説明します。

 

酸処理の種類

酸洗い(ピックリング)

 

酸洗い(ピックリング)はサビやスケールといった厚い酸化膜を除去することが目的です。

比較的強い酸で処理されることが多く、処理温度も高温になる場合があります。

被処理物の状態によっては数時間処理することもあります。

 

酸活性

 

酸活性はごく薄い酸化被膜を除去することが目的です。酸洗いに比べて、

酸の濃度は低く設定されている場合が多く、メッキ処理直前に行う酸処理です。

 

酸エッチング

 

酸エッチングは被処理物表面を電気化学的に処理する方法で、

変質層(加工により表面組織が変化した表面)を取り除くために利用されます。

 

酸電解

 

酸電解は陰極電解や陽極電解、PR電解などがあり、電解により発生したガスの

物理的作用によって酸化膜を除去する手法です。

 

 

まとめ

 

酸処理では効果を複合的に利用しており、上記で挙げた酸処理効果を厳密に区分することは難しい為、

その呼び方や使用方法など、各業者様によって異なることがあります。

しかし、重要なことは適切な処理を施し、密着の良い綺麗なメッキ被膜を施すことです。

 

酸処理工程についてはメッキ.comまでお問い合わせください。