クロムと環境規制
RoHSやREACHなど環境規制が厳しくなっており、それらを順守したモノづくりが
必要となっています。グリーン調達などもその一環で行われています。
メッキでは硬度や耐食性に秀でているクロムが対象となっています。
しかしながら、クロムが全て対象になっている訳ではありません。(2019年現在)
6価クロムと3価クロムと0価クロム(金属クロム)
RoHS指令で規制されている対象は製品に含まれる6価クロムになります。
あくまでも、6価のイオン状態のクロムが対象となります。
ですからクロムメッキをする場合、確かに6価クロムを使用した処理液で処理を行いますが、
最終的に製品に付着する金属は0価であり、イオン状態では無いので、規制の対象ではありません。
しかし、クロメート処理の場合は違います。
クロメート処理は金属表面にクロムを含む化成被膜を生成する処理であり、
耐食性を主な目的として処理されており、亜鉛やニッケル、アルミニウムなどに広く利用されています。
クロメート処理は6価クロムを含有する処理液にて処理を行い、
生成した化成被膜も6価クロムを含むため、RoHS指令の規制対象になります。
近年では環境規制に対応した代替処理として、3価クロム化成処理(通称、3価クロメート処理)があります。
こちらは処理液、製品被膜共に対象物質を含みません。
メッキ.comでも3価クロム化成処理を導入、量産化しております。
メッキ.comでは、定期的にメッキ被膜に含まれる対象物質の分析を行っており、
問題ないことを確認しております。
まとめ
環境規制によりクロムの全てが規制の対象と思われがちですが、実際にはそうではありません。
ですから、正しく理解し、利用する必要があります。
メッキ.comではISO14001を取得しており、環境に配慮したモノづくりを推進しています。
ご要望に応じて、環境負荷物質に対する不使用証明書を発行しております。
また、企業様によっては独自に規制対象リストを作成されておられます。
メッキ.comではそのリストに従って、各社様の様式での不使用証明書提出が可能です。
詳しくはメッキ.comまでお問い合わせください。
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