フラッシュメッキとストライクメッキの利用による密着性や製品性能の向上

フラッシュメッキとは

 

フラッシュメッキは最表層のメッキとして使用され、主に外観の色仕上げに使用されます。

メッキ処理の特徴として、短時間に行う薄いメッキのことをいいます。

また、フラッシュメッキは色仕上げなどの外観だけでなく、耐食性の向上や、素材の機能性向上にも非常に有効です。

 

例えば、メッキ後製品に折り曲げや捻じりなどの2次加工を施すと、元のメッキ膜にクラック(ひび割れ)が入ります。

クラックが入ると素材が見えてしまい、耐食性の低下を招いてしまいます。

他にも、メッキ後製品を切断や抜いた場合には、切断端面はメッキが付いておらず、素地が剥き出しの状態になっています。

当然、端部からはサビなどが発生し製品性能の低下に繋がります。

この様な製品の耐食性を改善する対策として、製品仕様上問題の無い範囲で、元のメッキ金属と同じ金属のフラッシュメッキを施すことが非常に有効です。

これにより劇的に耐食性などの製品性能を飛躍的に向上させることが出来ます。

 

ストライクメッキとは

 

ストライクメッキはメッキ密着性を改善したり、被覆力を向上させる目的で行う処理です。

メッキの分野では“下地メッキ”と聞けば、馴染みがあるかもしれません。

メッキの下層や中間層にストライクメッキを使用します。

ストライクメッキは特殊な作業方法や特殊組成の処理液を用いてめっきを施します。

例えば、ステンレスにニッケルメッキを施す場合には、ニッケルストライクメッキを行ったり、

鉄材に銅メッキを施す場合には銅ストライクメッキを施します。

これらのストライクメッキを行わなければ、密着不良を起こしてしまう可能性があります。

 

メッキ.comでもご要望や必要に応じてストライクメッキを行っております。