メッキ硬度についてのお問い合わせが増えていますので、
今回は『メッキと硬度』についてお話ししたいと思います。
ユーザー様からメッキ済み製品の硬度を測定してほしいという
依頼が過去からあります。
電鋳などのメッキを除いて、基本的にメッキ自体は非常に薄い金属膜になります。
メッキ製品の硬度をそのまま測定しようとすると、メッキ膜だけでなく素材の硬度までも
測定することになります。
つまりメッキ膜のみの硬度は、このままでは測定することができません。
メッキのみの硬度を測定する場合には、素材の影響を受けないレベルまで
メッキ膜を厚付けすることによって、メッキ金属膜本来の硬度を測定することが出来ます。
硬度が高いメッキには硬質クロムメッキや無電解ニッケルメッキなどが挙げられ、
メッキ後にベーキング処理することでさらに硬度を上げることができます。
これら高硬度のメッキは耐摩耗性が必要な製品に利用されます。
また2種類以上の金属による合金メッキでは、単一金属のメッキの硬度とは異なります。
また、同じ金属のメッキでも光沢のあるメッキ(光沢メッキ)や光沢の無いメッキ(無光沢メッキ)などがあります。
これらのメッキ硬度は光沢のメッキの方が無光沢のメッキに比べて、ほとんどの場合硬度が高くなります。
このように各メッキの硬度は金属の種類やメッキ方法によって違いがあります。
メッキと硬度について、詳しくはメッキ.comまでお問い合わせ下さい。