Before (改善前)
耐食めっきとして亜鉛メッキが挙げられますが、近年の高耐食要求から最近では亜鉛-ニッケル合金メッキの使用が広がってきました。しかし、航空機部品、船舶部品、重電部品などは安全性や高信頼性を必要とし、耐塩水性のあるカドミウムメッキの代替には至っていません。
V
After (改善後)
最近になって亜鉛-ニッケル-SiO2の複合メッキが耐食性に優れていることが分かり、代替えが難しかったカドミウムメッキに代わるものとして期待されています。
POINT(要約)
金属製品の耐食性をUPさせる為に様々なメッキ加工がされますが、近年その耐食性に関して過酷な要求がなされるようになりました。鉄上メッキにおいては亜鉛-鉄、亜鉛―ニッケル合金などがが強い耐食性をもっていますが、(塩水噴霧試験1000h以上)それ以上の要求もあります。カドミウムメッキはメッキ時に有害物質を使用するため、労働環境面、自然環境面においてリスクがありますが、その耐食特性からカドミウムメッキに頼らざるを得ない分野もあります。最近になって亜鉛-ニッケル合金メッキに続き、亜鉛-ニッケル-SiO2の複合メッキに高耐食性があることがわかり、カドミウムメッキに代わるものとして期待されています。