Before (改善前)
メッキは一般的には製品の全体に施す事が多いですが、不要な部分にメッキをすると無駄なコストをかけてしまいます。例えば金のような貴金属は非常に高価なためコストを下げようと思えば出来るだけ余分なメッキを避けなければなりません。
V
After (改善後)
上図の例はメッキ不要部分にマスキングを実施してメッキが付かない様にして製品の下半分にのみメッキをした事例です。マスキングを実施する事で部分メッキにして、金メッキ代を削減することができます。ただし、マスキングの脱着に工数が増えるため、コストの見極めが必要です。
POINT(要約)
部分メッキとは文字通り部分的にめっきを施すことを言います。部分メッキは必要な部分のみにメッキを施して余計なメッキを節約する場合や、メッキが必要だが部分的にメッキをしてはいけない部分がある場合に実施されます。部分メッキの方法はマスキングでメッキ液に触れないようにする方法や、部分的にメッキ液に浸漬する方法などがあります。製品の全体にメッキする場合と比較して、部分メッキはメッキする面積が小さくなり、その分メッキ材料が少なくて済みます。ただし廉価なメッキの場合、マスキングの脱着など工数が増えるためにコスト面では割高になる場合があり、注意が必要です。