Before (改善前)
ガルバニック腐食(異種金属間腐食)は上記の様なメカニズムで発生し、主に水溶液中で発生します。上記の事例を例にとると、SUS、Fe(鉄)、水系が回路を作る事により局部電池を形成し、SUS表面では水酸基の発生、Fe表面ではFeの溶解(イオン化)が起こります。溶出したFeはその後酸素と結合して錆として表面に残ります。水系で使用しない部品でも、雨ざらしの環境で使用したり、空気中のわずかな水蒸気の吸着により局部電池が形成され、徐々に腐食が進行します。
V
After (改善後)
局部電池を形成しない方法として、金属表面を絶縁膜で覆ってしまい2種の金属が電気的に接触しないようにする事が効果的です。電気的に絶縁することで、局部電池の形成を防ぎ、ガルバニック腐食を防止します。湿式のメッキ技術を用いた化成処理、電着塗装処理をすることで、複雑な形状の素材にも絶縁被膜を均一に施す事が可能です。