ガルバニック腐食と電食の違い
腐食の一種としてガルバニック腐食があります。
電食とガルバニック腐食という単語は、工業用分野の金属の錆現象として使用される際に、しばしばその意味を混同して使用されています。
(電食には電蝕や電触などさまざまな漢字変換で使用されていますが、意味はどれも同じです。)
JISによると迷走電流腐食(英語表記:electrolytic corrosion)のことを電食と言い、異種金属接触腐食(英語表記:galvanic corrosion)のことをガルバニック腐食(ガルバニ腐食)と定義されています。
腐食のメカニズム
迷走電流腐食とは正規回路を電気が通らず、正規回路から外れた電流によって生じる腐食のことを言います。
異種金属接触腐食とは異種金属が電気的に接続されて、両者間に電位差が出来ることで生じる腐食のことを言うとされています。
金属が接触した状態で、水分などの電解質溶液に接触した際に、金属間の電位差により局部電池として働きます。
イオン化傾向の高い金属から低い金属に電位が移動し電荷を失った金属が、イオンとして溶液中に溶け出し、金属自体が腐食する現象のことです。
まとめ
腐食による経済損失は莫大な金額になると言われており、メッキは腐食による経済損失を防ぐ大きな役割を担っています。メッキを施すことは単にサビの予防だけでなく、化学的な金属特性に従って金属間の電位差を低下させることで、異種金属接触腐食によるロスを低減させることができる技術です。
下記リンクでは電食の仕組みを図解して解説しています。また、対策案についてもご紹介しています。
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電食防止のための表面処理 ガルバニック腐食(異種金属接触腐食)は異種金属が接触する事で発生しますが、その発生メカニズムに関してはそれぞれの金属の持つ標準電極電位の違いから起こる事が知られています。 ここではガルバニック腐食について図解して説明しています。 |
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