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ウィスカとは結晶表面からその外側に向けて主に髭状に成長した金属結晶です。主にスズメッキに多く見られますが、亜鉛やその他の金属で発生することが知られています。
スズメッキ直後は正常なめっき表面でも、部品を製品に組み込んだ後に、ウィスカが成長し、問題を起こすことが知られています。ウィスカは1950年前後より電極間の短絡による機器の故障を引き起こしたことで、ウィスカ問題として広く認知されるようになりました。
発生原因は金属結晶中に圧縮応力があると、それを逃がす形でウィスカが成長するものと考えられていますが、厳密な意味では完全には解明されていません。一説には、スズ元素の著しい拡散が根本原因にあると考えられており、この拡散に影響を与える主だった環境条件として以下のものが知られています。
① 内部応力型ウィスカ
② 温度サイクルウィスカ
③ 腐食ウィスカ(はんだウィスカ)
④ 外部応力型ウィスカ
⑤ エレクトロマイグレーション・ウィスカ
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