Before (改善前)

導電部品におけるメッキ指定変更による電気特性改善(Before)

コンセントプラグ等には真鍮やその上にニッケルメッキをしたものが使用されることが一般的ですが、携帯デバイスなどの充電器にみられるような接点の小さいものや大電流を必要とするような部品には電気特性、及び耐腐食性に信頼性の面で不安があります。よって、製品の耐久性を向上させるために、電気特性と耐腐食性を向上させるメッキ処理の提案が必要です。

V

After (改善後)

導電部品におけるメッキ指定変更による電気特性改善(After)

メッキ加工においては、電気特性と耐腐食性を向上させるといった機能性付与を行う目的があります。選定するメッキの種類に応じてメッキの種類を選定することが製品機能を向上させるために重要です。当事例ではコンセントプラグのバネ端子等には金、銀メッキを施すことで、電気特性及び耐腐食性に信頼性が得られ製品の付加価値向上によるVA提案となります。

POINT(要約)

コンセントプラグ等の接点には電気特性を持たすため、生地素材自体には銅や真鍮、リン青銅などが使用されていますが、表面部分に電気特性 ( 電気伝導性、低接触抵抗 ) を持たせる為に、メッキ加工を施す必要があります。例えば当事例のように電気特性、耐腐食性については金、銀などが、優れた特性を持っており、信頼性を要する部品には多用されます。設計者は、メッキ加工業者と相談の上、部品の要求性能に応じて最適なメッキ処理を選定することで、製品品質向上によるVA・VEを図ることが可能となります。